作曲理論コース
特徴
理論というと「昔の技法を学ぶ」と思われがちですが、この「昔の」というのが曲者で、、極論を言えば5分前だって「昔」なわけです。ジャズやテクノといった「ある音楽の様式」を学びそれを実践することに、古くさいとか新しいとかは関係ありません。商業音楽の現場で「〇〇風の音楽をお願いします」と言われることなんてまさに日常で、ラヴェル、ドビュッシーからルネサンス期の合唱曲まで、ある音楽の「エッセンス」を理解し「実作に活かす」というこのコースの取り組みは、むしろ「今」の仕事に重なる大切な訓練となります。
内容と卒業後への効き目
「ゼミ」「創作実習」の2科目でベートーヴェン、ブラームス、ラヴェルなど作曲家のスタイルを実践していきます。春の3年生試演会、秋のフーガ演奏会、冬のクラス発表会など、この分野の実演機会は「くにたち」ならでは。また担当教員はパリ帰りの先生が多く、卒業後にパリ国立高等音楽院の理論科へ留学する道も開かれています。
教育の現場で大活躍する“理論”ですが、優れた理論家は多くの教育機関や出版を通じた社会への貢献を果たしています。実は現在の音楽界で不足気味の人材、それが「理論を」「きちんと」身につけ、教えられる者。若くして大学の専任教員に採用される卒業生もいます。